技術情報

ゼラチン・PVP混合ナノファイバーシートを紡糸しました

紡糸後、PVP除去のためにエタノールに漬け乾燥させ、顕微鏡にて観察しました。 また、ゼラチンが残留しているか比較としてPVPシートもエタノールに漬けました。 ゼラチン・PVP混合シートは漬けた後に半透明の膜が残っているのに対し、 PVPシートではすべて透明になり溶けたように見えます。 乾燥後は、ゼラチン・PVP混合シートでは白濁した残留物が、PVPシートでは透明の残留物が見られました。 乾燥させたゼラチン・PVP混合シートを顕微鏡で確認しましたが、結果としてはナノファイバーの形を保っていませんで≫続きを読む

海水で分解するバイオプラ不織布

国立福井大学、藤田教授の研究グループが、東京都産業技術研究センターとの共同研究で、バイオポリマーにセルロースナノファイバーを織り込み、海水で分解するバイオプラ不織布(ナノファイバー)の開発に成功されました。 日経電子版の記事をご覧ください。 ナノファイバーの紡糸には当社のエレクトロスピニング紡糸装置をお使い頂いています。

ゼラチンのエレクトロスピニング紡糸テスト

ゼラチンはタンパク質からできており、食品や医療分野で応用されています。 しかし、ゼラチンのエレクトロスピニングは、ゲル化や溶液の導電率が高いため難しいです。 そこで導電率を下げてゼラチン単体での長時間紡糸を行えるようにするために、ゼラチンの等電点に着目した実験を行いました。 詳しくは下記の試資料をご参照ください。 ⇒ゼラチン導電率

電界紡糸装置で調製したナノファイバーの応用!

『電界紡糸ファイバーの走査電子顕微鏡像の立体視化』と『電界紡糸を用いた異種物質混合とリチウムイオン電池電極材料』の文献を長野工業高等専門学校の押田先生よりご提供いただきました。これらの実験には、当社のEP-01を使用して頂いております。詳しくは下記の文献をご参照ください。 『電界紡糸ファイバーの走査電子顕微鏡像の立体視化』⇒ 『電界紡糸を用いた異種物質混合とリチウムイオン電池電極材料』⇒

高分子サーミスタを開発!(東京大学大学院 横田研究室)

東京大学大学院、横田研究室が高分子サーミスタの開発に成功されました。概要と論文を研究員の奥谷様にご提供いただきました。厚く御礼申し上げます。この開発には弊社の電界紡糸装置 NANON-03 を使っていただきました。 ⇒概要紹介 ⇒論文

酵素を内部に固定化したコアシェル不織布

名古屋工業大学の水野准教授の研究室では、酵素を内部に固定化したコアシェル不織布の製作に成功されました。 コア部分には、アクリルアミド(AM)とジアセトンアクリルアミドDAAM)からなるコポリマーpoly(AM/DAAM)を主部材に用い、酵素を含むこの高分子水溶液に対して二官能性架橋剤であるアジピン酸ジヒドラジド (ADH) を添加しつつ電界紡糸をすることにより、各々のコア繊維内部にてpoly(AM/DAAM)とADHからなる架橋高分子の中に酵素分子を閉じ込めることが可能となりました。 概要、論文≫続きを読む

ゼラチンを紡糸しました!!

ゼラチン(豚由来)の紡糸を行いました。ゼラチンは生分解性、生体適合性をもち細胞培地や創傷被膜材、創傷治癒など医療分野への応用が期待されています。

エレクトロスピニングについて

エレクトロスピニング法は、多様な材料(主にポリマー) をナノファイバー形状へ紡糸できること、またファイバー形状のコントロールが比較的簡便であることが特長です。 これまでの研究から、工業用熱可塑性ポリマー、生分解性ポリマー、 ポリマーブレンド、そして、無機化合物を混入した複合材のファイバーがエレクトロスピニング法によって紡糸されています(図1)。 ここ数年では、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化チタン、チタン酸ジルコン酸鉛等のセラミックスナノファイバーの作製例が、盛んに報告されております。 通常、エ≫続きを読む