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技術情報

【論文】マイクロ流体燃料電池の陰極としての電界紡糸されたCNxナノファイバーの応用

インド工科大学デリー様(IIT Delhi)と東洋大学様の共同研究で、ナノファイバーの電界紡糸に当社のNANON-04を使用していただきました。 論文をご提供いただき、厚く御礼申し上げます。

<概要>
我々は、エレクトロスピニング(電界紡糸)技術を用いて、窒化炭素(CNx)ナノファイバーをマイクロ流体燃料電池(MFC)の陰極触媒として利用することに成功した。MFCの陰極触媒としてのCNxナノファイバーの電気化学的測定を研究し、PtおよびAu陰極と比較した。燃料としてギ酸、酸化剤としてKMnO4、支持電解質としてH2SO4を用いた。CNxナノファイバーはギ酸の酸化に対して活性がなく、その結果、PtやAuカソードと比較して燃料のクロスオーバー効果に対して耐性があることが示された。CNxナノファイバーは、従来使用されてきたPtやAuに比べて、より広い範囲の燃料と酸化剤の流量でMFCを作動させることができる。CNxナノファイバーを利用したMFCは、純金(2.72 mW cm-2、6.04 mA cm-2)や白金(3.09 mW cm-2、6.18 mA cm-2)をアノードに利用したものに比べ、3.43 mW cm-2の高い出力密度と9.79 mAcm-2の電流密度を示した。

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