
紡糸後、PVP除去のためにエタノールに漬け乾燥させ、顕微鏡にて観察しました。
また、ゼラチンが残留しているか比較としてPVPシートもエタノールに漬けました。
ゼラチン・PVP混合シートは漬けた後に半透明の膜が残っているのに対し、
PVPシートではすべて透明になり溶けたように見えます。

乾燥後は、ゼラチン・PVP混合シートでは白濁した残留物が、PVPシートでは透明の残留物が見られました。
乾燥させたゼラチン・PVP混合シートを顕微鏡で確認しましたが、結果としてはナノファイバーの形を保っていませんでした。

ゼラチン・PVP混合ナノファイバー
顕微鏡写真
混合溶液内のゼラチン量や、繊維に残った水分子とアルコールの反応などが原因ではないかと考えられます。
ゼラチンナノファイバーは、人口骨や人工皮膚など、医療分野で利用されることが期待されます。
ゼラチンナノファイバーシートを作製できるように、引き続き実験を進めていきます。
何かアドバイス等ございましたら是非ご教授いただければ幸いです。