空気が乾燥してきて、静電気が怖いねという話になったとき、そういえばラボでNANONを使っているとき、感電の心配をしたことが一度もないなぁ、とメックの営業メンバーで話題になりました。
(ラボでの研修で高い安全性を知るために作動中のNANONのスピナレットを触る試練はあったけど・・・。)
詳しくはこちら ⇒ 「内藤部長と金さんNANON研修の1コマ動画」
これも、弊社の製品が高い安全性を備えているおかげですね。
■ 簡易エレクトロスピニングシステムで紡糸に挑戦
エレクトロスピニングシステムはそのシンプルな原理ゆえに、多くの研究者が自作システムでナノファイバーの生成を試みています。
いつも使っているNANONはたしかに30kV出しても怖くないし、いろんな準備作業が自動化されて簡単になってたり、使用者の代わりにやってくれてて便利!ってカタログにも書いてるけど、実際どれくらい違いがあるのかな?
そこで今回は、弊社の高電圧電源と簡易な装置を使って、ナノファイバーの紡糸に挑戦してみました!
使用するもの
・シリンジポンプ (他社製)
・アルミホイルを被せた段ボールコレクタ
・弊社高電圧電源
・ワニ口クリップ、高電圧ケーブル、グランド線
シリンジにPEO溶液をセットし、注射針をワニ口クリップで接続。高電圧(15kV)を印加して紡糸を試みました。
■ 紡糸への挑戦とトラブル発生
出力15kV!こっちにとんでこないかな・・・グランド線は繋いでいるけどむき出しでちょっと怖い
恐る恐る近づいてジェットの様子を観察しました。
最初はジェットがまっすぐ飛ばず、横にそれてしまいました。研究員の野上課長のアドバイスをもとに、注射針周囲にアルミホイルを取り付けたところ、ジェットが安定し、無事にコレクターへの紡糸に成功しました。
しかし!!
後日同じ実験を行っていた際、他社製のシリンジポンプが放電の影響で故障してしまいました!
他社製のシリンジポンプは、エレクトロスピニング専用設計ではないため、絶縁不良などが原因でこのようなトラブルが発生したようです。
■ 他社製品では得られない安心感:HSP-101の特長
今回の実験を通して、エレクトロスピニング専用のシリンジポンプがいかに重要であるかを実感しました。弊社のHSP-101シリンジポンプなら、以下の理由からこのようなトラブルを防ぐことができます。
1.壊れにくい耐高電圧設計
HSP-101は、エレクトロスピニングの過酷な環境下でも壊れないよう設計されています。他社製品とは異なり、絶縁不良や放電が発生しても耐えられるため、修理や交換の頻度を大幅に減らせます。
2.専用設計による安全性の高さ
エレクトロスピニング専用設計のため、高電圧を扱う実験でも安心して使用できます。耐久性の高さと安全性が両立していることが大きな魅力です。
3.高いコストパフォーマンス
一度の購入で長期間安定した運用が可能なため、長期的なコスト削減につながります。
また、簡易エレクトロスピニングシステムは筐体がないので、雰囲気の温湿度の影響があり、環境条件に左右される可能性があると感じました。何度か同じ条件で紡糸を行いましたが、得られたナノファイバーサンプルにばらつきが見られました。再現性を高めていくのは使用者がかなり試行錯誤をする必要があると感じました。
毎日これを使うのは大変かも・・・違う材料を紡糸する、となったら最適条件を見つけるのにまた時間がかかりそうだな・・・
■ まとめ
エレクトロスピニングにおいて、適切な装置選びは成功のカギを握ります。今回の実験では、汎用シリンジポンプを使ったことでトラブルが発生しましたが、弊社のシリンジポンプHSP-101であればこれらの課題を解決し、安心してナノファイバー作製に取り組むことができます。
他社製品でトラブルに悩んでいる方や、耐久性や安全性を求めている方は、ぜひHSP-101をお試しください!詳細はこちらからご覧いただけます。
詳細やデモのご希望がございましたら、お気軽にお問い合わせください!