コラーゲン・ヒアルロン酸をファイバーに紡糸する研究がおこなわれています。
・芯鞘スピナレットを利用する方法
芯鞘スピナレットを利用して、コラーゲンやヒアルロン酸をベースとした水溶液を芯材、PVP等の合成樹脂水溶液を鞘材として芯鞘繊維を紡糸します。
コラーゲンについては、紡糸後の芯鞘繊維を弱塩基性水溶液で浸漬処理することで、鞘側が除去され、ゲル化したコラーゲンのみのナノファイバー膜を取り出すことができます。
ヒアルロン酸の場合は弱酸性エタノール水溶液等で浸漬処理することで、同様にゲル化したヒアルロン酸単独繊維を取り出せます。
引用:https://www.nature.com/articles/s41598-018-24700-9
日本特許,特許公報, 「ハイドロゲル繊維の製造方法」特許第6521738号)
・合成樹脂を利用する方法
コラーゲンやヒアルロン酸と、合成樹脂の混合溶液を作ると、一本の複合繊維として得ることができます。
混合する樹脂はPEOやPVA等の生体適合性の高いものの使用が多く見られます。