北海道大学大学院、田部教授、植村准教授のエネルギー変換システム研究室に当社の電界紡糸装置
NANON-04 を納入しました。
同研究室では、白金担持グラフェンを利用して、燃料電池の性能向上のための研究をおこなわれます。
下記、先生による研究の概要と模式図です。
「燃料電池の高性能化と低コスト化を実現するために,水素と酸素が反応する触 媒層を最適な構造に
することが求められている.従来の触媒層では,白金が担持されカーボンナノ粒子上を高分子(アイ
オノマー)が被覆した,厚さ10ミクロン程度の多孔質構造となっている.発電の際は水素イオン
(プロトン)がアイオノマーを介して白金表面へ輸送されるが,アイオノマーは酸素の輸送を阻害する
要因となるため,発電性能が低下してしまう.そこで我々の研究グループでは,プロトン伝導性を有す
る白金担持グラフェンを用いることで,酸素輸送の阻害を低減した新しい触媒層構造の研究開発に
着手している.その際,ナノファイバーの特性を活かした多孔質構造を形成し,電池性能の向上を試み
る予定である.」